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「享年」と「行年」の違いとは?迷わない使い分けマナー

親族や大切な方との別れは、心に大きな悲しみをもたらします。そんな時、葬儀の手配や弔電、香典袋の表書きなどで「享年」「行年」といった言葉を目にし、戸惑うこともあるかもしれません。「どちらを使えばいいのだろう?」「失礼にあたるのではないか?」と不安に感じていませんか?この記事では、そんな「享年」と「行年」の正確な意味と、迷わない使い分けの基準を、仏教の考え方やマナーと合わせて分かりやすく解説します。この記事を読めば、故人の年齢を正確に、そして敬意をもって表記できるようになり、大切な儀式を心を込めて執り行うための一助となるでしょう。

1. 「享年(きょうねん)」とは?

「享年」とは、故人がこの世に生を受けてから、亡くなるまでに送った年数を表す言葉です。主に仏教において使われることが多く、故人の人生を全うしたことへの敬意が込められています。

享年の数え方:満年齢?数え年?

「享年」は、伝統的に数え年で表記されます。数え年とは、生まれた時点を1歳とし、毎年1月1日を迎えるごとに1歳を加算していく数え方です。例えば、12月に生まれた赤ちゃんは、翌年の1月1日にはすでに2歳となります。

これに対し、私たちが普段使っている満年齢は、生まれた日を0歳とし、誕生日を迎えるごとに1歳を加算する数え方です。享年を用いる際には、この数え年の考え方を理解しておくことが重要です。

享年が使われる背景

「享年」という言葉には、「天から享(う)けた年数」という意味合いが込められています。この世に生を受け、その命を全うした故人への敬意を表す言葉として用いられてきました。仏教の死生観に基づき、故人の生きた証を尊重し、その人生の総体を示す意味合いが強いとされています。

主に、位牌や墓石、過去帳、法要の案内状などで故人の年齢を記す際に「享年」が使われます。これは、故人が生前に得た徳や、この世での役割を終えたことを示す意味合いも含まれています。

2. 「行年(ぎょうねん)」とは?

「行年(ぎょうねん)」もまた、故人の生きた年数を表す言葉です。享年と同様に、仏教的な世界観から生まれた言葉であり、故人がこの世で過ごした期間を指します。

行年の数え方:満年齢?数え年?

「行年」も伝統的には「数え年」で表記されることが一般的です。数え年とは、生まれた時点を1歳とし、以降、元旦を迎えるごとに1歳を加算していく数え方です。

しかし、近年では満年齢で「行年〇〇歳」と表記されるケースも増えてきており、統一されていないのが現状です。混乱を避けるためには、遺族に確認するか、後述する「〇〇歳」といった満年齢での表記を検討することも一つの方法です。

行年が使われる背景

「行年」は、「この世に生きていた年数」や「修行を行った年数」という意味合いが込められています。仏教では、この世での生を魂の修行の旅路と捉える思想があり、行年はその旅路の期間を表す言葉として用いられます。

特に浄土真宗では、「享年」ではなく「行年」が使われることが多いとされています。これは、浄土真宗の教えにおいて、人は亡くなるとすぐに仏になるという考え方があるため、「天から享けた年数」という享年の概念よりも、「この世で過ごした修行の年数」という意味合いを持つ行年がより適しているとされるためです。位牌や墓石、過去帳などで故人の年齢を記す際に「行年」が用いられます。

ズバリ解説!「享年」と「行年」の最も分かりやすい違い

「享年」と「行年」は、故人の年齢を表す際に用いられる言葉ですが、その根底にある思想や使われ方には違いがあります。ここでは、それぞれの言葉が持つ意味や背景を比較しながら、その違いを明確に解説します。

違いのポイント:数え方、宗派、由来

「享年」と「行年」の最も分かりやすい違いは、その言葉が持つ思想、そしてそこから派生する宗派による使い分けにあります。

享年」は、「天から授かった命を全うした年数」という思想が強く、「人生を全うした」というニュアンスを含みます。そのため、宗派を問わず広く一般的に使用される傾向があります。数え方としては、古くから「数え年」で表記するのが基本でしたが、近年では「満年齢」で表記されるケースも増えてきています。

一方、「行年」は、「この世に生を受けて、修行を積んだ年数」という仏教的な思想が込められています。特に浄土真宗では、人は生まれたときから仏様になる道を歩んでいるという考え方から、「行年」を好んで用いる傾向があります。こちらも数え年は「数え年」が基本ですが、「満年齢」での表記も広がりつつあります。

まとめると、両者ともに故人の年齢を表す言葉ですが、その由来や思想、そして宗派による使われ方に違いがあることを理解しておくと良いでしょう。

項目享年行年
思想天から授かった命を全うした年数この世で修行を積んだ年数
主な使われ方宗派を問わず広く一般的に使用特に浄土真宗で好んで使用
数え方数え年(満年齢での使用も増加)数え年(満年齢での使用も増加)

どちらを使う?使い分けの具体的な基準

「享年」と「行年」の具体的な違いを理解したところで、実際にどちらを使えば良いのか、その判断基準について解説します。故人への敬意を示すためにも、適切な表現を選びましょう。

一般的な使い分けの考え方

「享年」と「行年」は、どちらも故人の生涯を年齢で表す言葉ですが、使い分けにはいくつかの傾向があります。

「享年」は、宗派を問わず広く一般的に使われる表現です。故人がこの世で生きた年数(寿命)を尊ぶ意味合いが強く、多くの場合で違和感なく使用できます。

一方、「行年」は、特定の宗派、特に浄土真宗で使われることが多い傾向にあります。これは、その宗派の教義に基づいた独特の年齢の捉え方があるためです。

どちらの言葉を使うかは、故人や遺族の意向、あるいは信仰している宗派によって異なります。最も大切なのは、故人への敬意と遺族への配慮の気持ちです。

宗派による違い(浄土真宗など)

宗派によって「享年」と「行年」のどちらを主に用いるかには傾向があります。

特に浄土真宗では、「行年」を用いることが一般的です。これは浄土真宗の教義において、「人は亡くなるとすぐに仏様となり、浄土に往生する(往生即成仏)」という考え方があるためです。この世での修行を終え、浄土へ「行って」仏となるまでの年数という意味合いで「行年」が使われます。この場合、故人が生まれてから亡くなるまでの期間を「修行の道程」と捉え、その道程の年数を表すのが「行年」というわけです。

浄土真宗以外の宗派では「享年」が広く使われる傾向にありますが、厳格なルールがあるわけではありません。地域や家によって慣習が異なる場合もあります。しかし、浄土真宗の葬儀や法事では「行年」が使われることが多いと覚えておくと良いでしょう。

迷ったときの対処法

「享年」と「行年」のどちらを使えば良いか迷った場合は、以下の対処法を参考にしてください。

最も確実な方法は、ご遺族や葬儀社の担当者に直接確認することです。故人の宗派やご家庭の慣習を把握しているため、間違いのない情報を得ることができます。

もしすぐに確認できない状況であれば、一般的には「享年」を使用することをおすすめします。「享年」は宗派を問わず広く用いられる表現であるため、大きな失礼にあたる可能性は低いでしょう。

故人の年齢表記は、遺族にとって大切な故人を偲ぶ上で重要な要素です。確認の際には、遺族の心情に配慮し、丁寧な言葉遣いを心がけましょう。

間違えやすいポイントと注意点

満年齢と数え年の混同

「享年」や「行年」を用いる際、最も間違いやすいのが、故人の年齢を「満年齢」で計算してしまうことです。これらの言葉は、原則として「数え年」で表記するのが一般的とされています。

数え年とは、生まれた時点を1歳とし、以降、元旦(1月1日)を迎えるごとに1歳加算される数え方です。そのため、故人が亡くなった時点での満年齢が分かっている場合は、「満年齢に1歳を足す」ことで数え年を算出できます。例えば、満70歳で亡くなられた方の数え年は、70+1で「71歳」となります。

ただし、現代では満年齢が広く使われているため、親族間や地域によっては満年齢で「享年〇〇歳」「行年〇〇歳」と表記するケースも稀にあります。しかし、一般的な慣習としては数え年が基本であることを覚えておきましょう。

遺族への配慮

故人の年齢表記は、単なる事実の記載に留まらず、故人への敬意、そして残されたご遺族への深い配慮が求められます。そのため、年齢表記をする際には、ご遺族の意向や地域の慣習を尊重することが非常に重要です。

もし、ご遺族が「享年」と「行年」のどちらを希望されているか不明な場合は、直接確認するのが最も確実です。ただし、ご遺族が悲しみの中にいる状況を考慮し、失礼のないよう、控えめな言葉遣いで尋ねる配慮が必要です。

また、不確かで判断に迷う場合は、無理に「享年」や「行年」を使わず、「〇〇歳」と満年齢で直接表記することも一つの選択肢です。この表現であれば、誤解を招く心配も少なく、遺族にとっても受け入れやすいことが多いでしょう。故人とご遺族に寄り添う気持ちを大切に、慎重に対応してください。

(補足)「〇〇歳」と直接表記する場合との違い

「〇〇歳」と直接表記するメリット・デメリット

「享年」や「行年」といった伝統的な表現に対し、「〇〇歳」と直接表記する方法は、現代において広く用いられています。この表記の最大のメリットは、誰にとっても分かりやすいという点です。特に「満〇〇歳」と明記すれば、故人が満年齢で何歳だったのかが一目瞭然となり、誤解を招く心配がありません。訃報の連絡や、一般的な追悼文、新聞のお悔やみ欄など、より広範な層に情報を伝える必要がある場面では、この簡潔で明確な表記が非常に有効です。

一方で、デメリットとしては、仏事や伝統的な儀式において、簡略的な表現と捉えられる可能性がある点が挙げられます。位牌や過去帳、墓石など、特に仏教的な意味合いが強い場所では、「享年」や「行年」が伝統的に使われてきました。このような文脈で「〇〇歳」と表記すると、故人やご先祖様への敬意が不足していると受け取られたり、形式を重んじる方々から疑問を持たれたりする可能性もゼロではありません。

現代では、これらの言葉の意味や使い分けが複雑であることから、遺族が混乱を避けるために「満〇〇歳」と表記するケースも増えていますが、最終的には故人や遺族の意向、そしてその場の状況や慣習に合わせて判断することが大切です。

まとめ:自信を持って年齢表記をするために

この記事では、「享年」と「行年」の意味や数え方、そしてそれぞれの言葉が持つ背景について詳しく解説してきました。故人への敬意を表す大切な場面で、正しい年齢表記ができるよう、最後にこの記事のポイントと、迷った際の対処法をまとめます。

この記事のポイント

「享年」と「行年」は、どちらも故人の年齢を表す言葉ですが、その意味合いや使われ方には違いがあります。

  • 享年(きょうねん)
    • この世に「享けた(受けた)年数」を意味し、天から授かった命を全うしたというニュアンスを含みます。
    • 一般的に「数え年」で表記されますが、近年では満年齢で表記されるケースも増えています。
    • 宗派を問わず広く使われる言葉です。
  • 行年(ぎょうねん)
    • この世に「修行した年数」を意味し、生前の行いを重んじる仏教的な思想が背景にあります。
    • 一般的に「数え年」で表記されます。
    • 特に浄土真宗で用いられることが多いですが、他の宗派でも使われることがあります。
  • 数え年:生まれた年を1歳とし、以降元旦を迎えるごとに1歳加算する数え方。
  • 満年齢:生まれた日を0歳とし、誕生日を迎えるごとに1歳加算する数え方。

最終的な判断基準としては、故人や遺族の意向、宗派、そして地域の慣習を尊重することが最も重要です。

迷ったときは

もし「享年」と「行年」のどちらを使うべきか迷った場合は、以下の対処法を参考にしてください。

  • 葬儀社に相談する:葬儀社の担当者は、地域や宗派の慣習に詳しいため、適切なアドバイスを得られます。
  • 親族に確認する:ご親族間で過去の慣例があるか、特定の希望があるかを確認することも大切です。
  • 「〇〇歳」と表記する:最もシンプルで、誤解の少ない表記方法として「〇〇歳」と満年齢で直接記載することも選択肢の一つです。

この記事を通して、「享年」と「行年」に対する理解が深まり、大切な場面で自信を持って適切な年齢表記ができるようになることを願っています。故人への最後の敬意を示すためにも、ぜひこの記事で得た知識をお役立てください。

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