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2026年1月18日
葬儀で供物を置く意味とは?宗派毎の違い、マナー解説

近親者や親しい知人の訃報に接し、心を痛めていることとお察しいたします。葬儀に参列する際、「故人への弔意を表したい」「遺族を慰めたい」というお気持ちから、供物をお持ちしようとお考えの方もいらっしゃるでしょう。しかし、「そもそもなぜ供物を置くのだろう?」「どんな品物を選べば良いのだろう?」といった疑問や不安はありませんか?この記事では、葬儀における供物の基本的な意味から、ふさわしい品物の選び方、宗教ごとのマナー、そして失礼のない渡し方までを、分かりやすく解説します。この記事を読めば、故人への想いを形にし、遺族に寄り添うための、適切な供物の知識が身につきます。
葬儀で「供物」を置くのはなぜ?その意味と目的
葬儀に際して供物を贈る行為は、単なる慣習ではなく、故人への深い敬意と遺族への心遣いが込められた大切な意味を持っています。この行為には、主に以下の目的があります。
まず、故人への弔意と感謝の気持ちを表すという目的があります。供物は、生前の故人との関係性や思い出を偲び、「安らかに眠ってほしい」という願いを込めて捧げられます。故人への感謝の気持ちを具体的な形として示すことで、参列者の弔意を表現する重要な手段となります。
次に、遺族を慰め、負担を軽減するという側面があります。大切な方を亡くされた遺族は、心身ともに深い悲しみの中にあり、葬儀の準備などで多忙を極めます。供物として届けられる品々は、祭壇を荘厳に飾り、故人の魂を慰めるだけでなく、遺族が葬儀期間中に使うものや、弔問客へのお礼として分けられることもあります。これにより、遺族の経済的・精神的負担を少しでも軽減し、寄り添う気持ちを示すことができます。
また、供物は祭壇を飾り、故人を供養するという宗教的な意味合いも持ちます。仏教においては、故人の冥福を祈り、仏様や故人に捧げる「お供え」として位置づけられます。神道では「神饌(しんせん)」と呼ばれ、故人の御霊(みたま)に捧げる食べ物として、清浄な品々が供えられます。これらの供物を供えることで、故人の魂が安らかに旅立てるよう祈り、残された人々が故人を偲ぶ場を厳かに演出する役割も果たします。
このように、葬儀における供物は、故人への弔意、遺族への配慮、そして宗教的な供養という、多層的な意味と目的を持っているのです。
葬儀で供物として選ばれる品物とその理由
故人への弔意と遺族への心遣いを形にする供物選びは、葬儀において大切なマナーの一つです。ここでは、一般的に供物として選ばれる品物と、それぞれの品が選ばれる理由、そして贈る際の具体的な選び方のポイントをご紹介します。
菓子類
菓子類は、供物として非常に一般的で、多くの方に喜ばれる品の一つです。選ぶ際のポイントとしては、日持ちがすること、個包装になっていることが挙げられます。葬儀後、遺族が親族や弔問客に配りやすいように配慮しましょう。また、故人が生前好きだったお菓子を選ぶのも良いですが、その場合も日持ちや個包装であるかを考慮するとより丁寧です。
果物
果物もまた、供物としてよく選ばれます。季節の新鮮な果物を盛り合わせにして贈ることが多いでしょう。こちらも菓子類と同様に、日持ちが良く、傷みにくいものを選ぶのがポイントです。バナナやメロン、りんごなどがよく用いられます。見た目も美しく、故人を偲ぶ気持ちが伝わりやすい品です。
花(供花)
供物として花を贈ることも一般的です。葬儀会場に飾られる花を「供花(きょうか・くげ)」と呼びますが、供物として贈る花は、故人の霊前に手向ける意味合いが強いとされます。白を基調とした菊や百合、カーネーションなどが一般的で、棘のあるバラや香りの強い花は避けるのがマナーです。遺族が手入れしやすいように、アレンジメントや小ぶりな花束が適しています。
線香・ローソク
仏式の葬儀において、線香やローソクは非常に重要な供物です。これらは「故人が冥土へと旅立つ際の道標となる」という意味合いや、「故人の供養に欠かせないもの」として贈られます。実用性が高く、消耗品であるため遺族の負担になりにくいというメリットもあります。故人の宗派に合わせたものを選ぶとより丁寧でしょう。
その他
地域性や故人の好みに応じて、菓子や果物以外にも様々なものが供物として選ばれることがあります。例えば、缶詰や乾物は日持ちがするため、遺族の負担になりにくい品です。また、故人が生前お酒を好んでいた場合は、日本酒やビールなどを贈ることもありますが、宗教や地域によっては不適切とされる場合もあるため、事前に確認が必要です。故人への想いを込めて選ぶことが大切ですが、遺族の負担にならないかという配慮も忘れないようにしましょう。
宗教・宗派による供物の違い
供物は、故人への弔意を表す大切なものですが、その選び方やマナーは宗教・宗派によって大きく異なります。故人やご遺族の信仰に配慮し、適切な供物を選ぶことが重要です。
仏式
仏式葬儀における供物は、故人の冥福を祈り、仏様にお供えするという意味合いを持ちます。一般的には、香典のほか、線香、ローソク、菓子、果物などが供物として適しています。故人の旅路を明るく照らすという意味で、提灯や灯籠なども供えられます。
ただし、殺生を連想させる肉や魚介類、お酒などは避けるのがマナーです。これは、仏教の「不殺生戒」の教えに基づいています。また、宗派によっては細かな違いがある場合もありますが、一般的には日持ちのする加工食品や、分けやすい個包装の品が喜ばれます。
神式
神道では、故人は神様になると考えられており、供物は「神饌(しんせん)」と呼ばれ、神様にお供えする意味合いが強いです。米、酒、水、塩といった神道の基本となるもののほか、野菜、果物、魚介類(鯛などの尾頭付きが一般的)などが供えられます。
仏式と同様に、肉類は避けられる傾向にあります。これは、神道における「穢れ(けがれ)」の概念と関連しており、動物の死を避けるためです。供物を贈る代わりに「玉串料(たまぐしりょう)」という形で現金を包むことも一般的です。
キリスト教
キリスト教では、仏教や神道のような「供物」という習慣は基本的にありません。故人は神のもとへ召されると考えられており、故人の魂を慰めるのではなく、遺族を慰め、神に祈りを捧げることに重きが置かれます。
そのため、供物の代わりに「献花(けんか)」として白い花(カーネーションや百合など)を贈ったり、「お花料」として現金を包んだりするのが一般的です。供物として品物を贈りたい場合は、日持ちのする菓子類などが選ばれることもありますが、事前に遺族に確認するのが最も丁寧です。
無宗教の場合
無宗教形式の葬儀では、特定の宗教的なしきたりにとらわれないため、供物に関する明確なルールはありません。故人や遺族の意向が最も重視されます。一般的には、日持ちのする菓子や果物など、どのような宗教でも受け入れられやすい品物を選ぶのが無難です。事前に遺族に何が適切か確認するか、あるいは供物を辞退されている場合はその意向に従うようにしましょう。
葬儀の供物の相場(目安)
葬儀における供物の金額に明確な決まりはありませんが、一般的には故人や遺族との関係性によって相場が異なります。多くの場合、3,000円から10,000円程度が目安とされています。
供物の金額を決める際は、以下の点を考慮すると良いでしょう。
- 故人や遺族との関係性: 親しい間柄であればやや高めに、会社関係や知人であれば一般的な範囲で選ぶことが多いです。
- 地域の慣習: 地域によっては供物の金額や種類に独自の慣習がある場合もあります。不安な場合は、地域の年長者や葬儀社に相談してみるのも一つの方法です。
- 他の参列者とのバランス: 周囲の参列者とあまりにもかけ離れた金額にならないよう、一般的な相場を意識することも大切です。
- 遺族の負担にならない配慮: 高額すぎる供物は、かえって遺族に「お返し」の負担を感じさせてしまう可能性もあります。故人への弔意を示す気持ちが最も重要であり、金額の多寡だけがすべてではありません。
大切なのは、故人への敬意と遺族への配慮を込めて供物を選ぶことです。無理のない範囲で、心を込めた品物を選びましょう。
供物の表書き(熨斗)のマナー
供物を贈る際に欠かせないのが「熨斗(のし)」です。適切な熨斗を選ぶことは、故人への弔意と遺族への配慮を示す上で非常に重要です。ここでは、熨斗紙の種類や表書きの書き方、名前の記載方法など、実践的なマナーを解説します。
まず、葬儀で用いる熨斗紙は「掛け紙」と呼び、慶事とは異なります。水引は「黒白結び切り」または「黄白結び切り」を使用するのが一般的です。結び切りは「二度と繰り返さない」という意味合いが込められており、弔事に適しています。
次に、表書きの書き方です。水引の上部には「御供(おそなえ)」と書くのが一般的です。これは宗教を問わず使える表書きです。故人の宗教が分かっている場合は、以下のように使い分けることもあります。
- 仏式:「御霊前(ごれいぜん)」(四十九日までは霊として、それ以降は仏となるという考え方のため)または「御仏前(ごぶつぜん)」(四十九日以降)と書きます。ただし、浄土真宗では故人はすぐに仏となるとされるため、通夜・葬儀から「御仏前」を使用します。
- 神式:「御玉串料(おたまぐしりょう)」「御榊料(おさかきりょう)」または「奉献(ほうけん)」と書きます。
- キリスト教:「お花料(おはなりょう)」「御ミサ料(おみさりょう)」と書きます。
水引の下部には、供物を贈る人の氏名をフルネームで記載します。連名で贈る場合は、目上の方から右側に記載し、3名程度までが一般的です。それ以上の人数の場合は「〇〇一同」と記載し、別紙に全員の氏名を記載して添えると良いでしょう。
熨斗紙を品物の外側に掛ける「外熨斗(そとのし)」と、品物に直接掛けてから包装する「内熨斗(うちのし)」がありますが、供物の場合は「外熨斗」を選ぶのが一般的です。これは、誰からの供物か、また何が供えられたのかを遺族や参列者が一目で確認できるようにするためです。
これらのマナーを守り、故人への敬意と遺族への心遣いを形として示しましょう。
供物を贈るタイミング
供物を贈るタイミングは、故人への弔意を示す上で非常に重要です。一般的には、通夜または葬儀・告別式の当日に贈ることが多いですが、事前に手配することも可能です。ただし、会場や遺族の意向によって適切なタイミングが異なるため、事前に確認することが大切です。
通夜当日 通夜は故人と最後の夜を過ごす大切な時間であり、遺族が悲しみに寄り添う場でもあります。このタイミングで供物を贈ることで、遺族への配慮と弔意をいち早く伝えることができます。葬儀会場に直接届けてもらうか、持参する場合は受付で渡すのが一般的です。
葬儀・告別式当日 葬儀・告別式は故人との別れを告げる厳粛な儀式です。この日に供物を贈る場合も、通夜と同様に葬儀会場に届けるか、受付で渡します。通常、葬儀・告別式の開始前までに飾られることが多いため、時間に余裕を持って手配することが望ましいでしょう。
事前に送る場合 遠方から参列する場合や、葬儀当日の混雑を避けたい場合は、葬儀社や斎場に事前に確認を取り、葬儀の前日までに届くように手配することも可能です。ただし、遺族が対応に追われている時期でもあるため、必ず事前に連絡し、受け取りが可能か確認することが必須です。故人のご自宅へ直接送るのは、遺族の負担になる可能性があるため避けるのが賢明です。
注意点 最も大切なのは、遺族の意向を尊重することです。供物を辞退されている場合や、特定の葬儀形式(家族葬など)では供物の受け入れをしていない場合もあります。事前に葬儀社や親族を通じて確認することで、遺族に余計な負担をかけることなく、スムーズに弔意を伝えることができます。
供物の渡し方
供物を贈る際には、故人への弔意とともに、遺族への配慮が最も重要です。渡し方一つで、その気持ちの伝わり方が大きく変わるため、マナーを理解し、遺族に負担をかけない方法を選びましょう。
喪家へ直接渡す場合
通夜や葬儀・告別式に参列する際、会場に直接供物を持ち込み、喪家の方に手渡すことも可能です。この場合、受付で渡すか、直接喪主やご遺族に声をかけて渡します。その際は「御霊前にお供えください」といった言葉を添え、一言お悔やみを述べましょう。ただし、葬儀の準備で忙しくされている可能性が高いため、手短に済ませ、遺族の負担にならないよう配慮が必要です。また、持ち運びしやすい品物を選ぶのが賢明です。
葬儀社へ依頼する場合
多くの葬儀では、提携している葬儀社を通じて供物の手配が可能です。葬儀社に依頼する最大のメリットは、遺族に直接手間をかけさせずに、適切なタイミングで供物を供えてもらえる点です。通常、通夜の開始時間までに届くように手配するのが一般的ですが、葬儀社に確認しましょう。品物の種類や価格、表書きの指定なども葬儀社に伝えれば、適切に対応してくれます。支払いも葬儀社に直接行うため、遺族に金銭的な負担をかけることもありません。
遺族へ渡す場合
葬儀後、後日改めて故人の自宅へ弔問に伺う際に供物を渡すこともあります。この場合は、事前に遺族に連絡を取り、都合の良い日時を確認してから訪問しましょう。突然の訪問は、遺族にとって負担となる可能性があります。品物を選ぶ際は、日持ちがするものや、遺族が消費しやすいものを選ぶと良いでしょう。その際も「御仏前(御玉串料)にお供えください」といった言葉を添え、簡潔にお悔やみの気持ちを伝えましょう。
供物を辞退された場合の対応
葬儀に際し、遺族から供物を辞退されるケースは少なくありません。これは、遺族が返礼の手間を省きたい、あるいは会場のスペースに限りがあるといった理由によるものです。このような場合、故人への弔意を示したいという気持ちから、何とか供物を届けたいと考えるかもしれませんが、遺族の意向を尊重することが最も重要です。
供物を辞退されたにもかかわらず、無理に贈ろうとするのは、かえって遺族に負担をかけてしまうことになりかねません。遺族の「お気持ちだけ頂戴いたします」という言葉は、文字通りに受け止め、供物を贈ることは控えるのがマナーです。
供物を辞退されたとしても、故人への弔意や遺族への配慮を示す方法は他にもあります。例えば、香典は通常通りお渡しして問題ありません。また、遠方で参列できない場合や、物理的な負担をかけたくない場合は、弔電を送るのも良いでしょう。
葬儀が落ち着いた後、あらためて弔問に伺い、故人を偲ぶ言葉をかけたり、お菓子など日持ちのする手土産を持参したりするのも、遺族への心遣いとして喜ばれます。大切なのは、形にとらわれすぎず、故人を悼み、遺族を気遣う気持ちを伝えることです。
供花との違い
葬儀に際して贈られる品物として、「供物(くもつ)」と「供花(きょうか)」はよく似たものとして認識されがちですが、それぞれに異なる意味と役割があります。故人への弔意を正しく表すためにも、両者の違いを明確に理解しておくことが大切です。
供物とは、故人の霊前にお供えする食べ物や飲み物、線香などの品物を指します。これらは、故人があの世で困らないように、また遺族が故人を偲ぶ際の助けとなるようにという願いが込められています。一方、供花は故人への弔意を表すために贈られる生花のことです。祭壇や会場を飾り、故人に安らかな眠りを捧げるという意味合いがあります。
具体的な違いを以下の表にまとめました。
供物と供花の違い
| 項目 | 供物 | 供花 |
|---|---|---|
| 品物の種類 | 菓子、果物、缶詰、飲み物、線香、ローソクなど | 生花(スタンド花、アレンジメントなど) |
| 贈る目的 | 故人の霊を慰め、遺族の負担を軽減する | 故人への弔意を表し、祭壇や会場を飾る |
| 設置場所 | 祭壇の脇、供物台など | 祭壇の左右、会場入口、式場内など |
| 手配方法 | 葬儀社への依頼が一般的。個人で持ち込む場合も | 葬儀社への依頼が一般的。花屋に直接依頼することも可能 |
| 表書き | 御供、御仏前(仏式)、御玉串料(神式)など | 供、供花、御供 |
| 受け取り | 遺族が持ち帰り、弔問客に分けることも | 葬儀後に遺族が持ち帰ったり、参列者に配ることも |
このように、供物と供花はそれぞれ異なる目的と役割を持っています。どちらを贈るか迷った場合は、地域の慣習や遺族の意向を事前に確認するか、葬儀社に相談することをおすすめします。
まとめ:故人への想いを形にする供物の知識
この記事では、葬儀における供物の意味から、適切な品物の選び方、宗教ごとのマナー、そして失礼のない渡し方に至るまで、詳しく解説してきました。故人への弔意や遺族への配慮を形にする供物は、葬儀という大切な場面であなたの心遣いを伝える重要な役割を果たします。
供物は単なる物品ではなく、故人への感謝や尊敬、そして遺族への慰めの気持ちが込められたものです。宗教や地域の慣習によってふさわしい品物やマナーは異なりますが、最も大切なのは、故人と遺族を想う気持ちを込めて選ぶことでしょう。
この記事で得た知識が、あなたが故人への想いを伝え、遺族に寄り添う一助となれば幸いです。適切な供物を通じて、心温まる弔意を届けてください。
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