トピックス
お葬式の知識やマナー、宗派や喪主のこと、そして終活など、
知っておくべき情報をお届けします。ぜひ活用ください。
2025年12月27日
なぜ飾る?しめ縄・門松の由来と意味を徹底解説!年神様を迎える準備

新年を迎える準備として、玄関にしめ縄を飾り、門松を立てる光景は、日本の年末の風物詩ですよね。しかし、「なぜ毎年飾るのだろう?」「しめ縄や門松にはどんな意味が込められているのだろう?」と、その由来や意味を深く考えたことはありますか?
この記事では、そんな疑問をお持ちのあなたのために、しめ縄や門松がなぜお正月に飾られるようになったのか、その起源から現代に伝わる意味までを分かりやすく解説します。由来を知ることで、いつものお正月がぐっと豊かで意味深いものになるはず。ぜひ最後まで読んで、新しい年を気持ちよく迎えましょう。
しめ縄の由来と意味
しめ縄は神聖な場所を示す結界
しめ縄は、日本の神道において古くから神聖な場所と俗世を区別する「結界」として用いられてきました。神社で見かける鳥居やご神木に飾られたしめ縄は、その内側が神様のいる清浄な空間であることを示しています。
お正月に玄関に飾るしめ縄も、これと同じ意味合いを持ちます。家が年神様という福の神をお迎えするのにふさわしい、清らかな場所であることを示す役割を担っているのです。しめ縄を飾ることで、家の中が神聖な空間へと変わり、新しい年の始まりに良い「気」を呼び込む準備が整います。
厄除けと年神様を迎える準備
しめ縄には、神聖な空間を示す結界としての役割の他に、不浄なものや邪気が家の中に入るのを防ぐ「厄除け」や「魔除け」の意味合いも強く込められています。清浄な場所であると同時に、悪いものを寄せ付けないための守り神のような存在とも言えるでしょう。
また、年神様は清らかな場所を好んで訪れるとされています。しめ縄を飾ることは、家を清め、年神様が迷わず家に来てくださるように目印を立てる、大切な準備の一つなのです。家族の安全と平穏を願い、新しい一年が災いなく過ごせるようにという深い祈りが、しめ縄には込められています。
しめ縄の種類と飾り方
しめ縄にはいくつかの種類があり、それぞれ形や飾る場所が異なります。代表的なしめ縄の形と、一般的な飾り方をご紹介しましょう。
- ごぼうじめ 片方が太く、もう片方が細くなっているしめ縄で、最も一般的な形です。太い方を上にして飾るのが基本ですが、地域によっては反対の場合もあります。
- 大根じめ 中央部分が太く、両端が細くなっているしめ縄です。大根のような形をしていることからこの名がつきました。
- 輪飾り 藁を円形に編んだシンプルな形で、水回りや火を使う場所に飾られることが多いです。
玄関に飾るしめ縄は、通常はごぼうじめや大根じめが多く使われます。飾る際は、水引や裏白(うらじろ)、橙(だいだい)といった縁起物が取り付けられていることが多いので、それらの向きに注意して飾ると良いでしょう。一般的には、水引が正面を向き、裏白が下向きになるように飾ります。
門松の由来と意味
門松は、お正月に天から降りてくる年神様が各家庭を見つけるための目印であり、宿る「依り代」としての重要な役割を持っています。古くは平安時代からその原型が見られ、松の木そのものが使われていました。
年神様の依り代としての役割
門松は、お正月に各家庭を訪れる年神様のための目印であり、年神様が降りてきて滞在する「依り代(よりしろ)」としての意味合いを持ちます。依り代とは、神様が宿る対象物や場所のことで、門松はまさに年神様をお迎えするための特別な場所なのです。
古くは平安時代から、新年に家の門口に松を立てて神様を迎える風習があったとされています。松は一年中緑を保つ常盤木(ときわぎ)であることから、生命力や不変の象徴とされ、「祀る(まつる)」に通じる縁起物として、神様を迎えるのにふさわしいとされてきました。門松を飾ることで、年神様が迷うことなく家に来てくださり、家族に幸せをもたらしてくれると信じられています。
松竹梅に込められた願い
門松には、その名の通り「松」の他に「竹」と「梅」が用いられます。これら「松竹梅」の組み合わせは、古くから縁起が良いものとされ、それぞれに家族の繁栄や幸せを願う意味が込められています。
- 松 一年を通して緑を保つことから、不老長寿や生命力の象徴とされています。神様が宿る木としても崇められ、永遠の命や繁栄を願う意味合いが込められています。
- 竹 まっすぐに力強く伸びる生命力や成長力、節があることから「節目を大切にする」といった意味合いを持ちます。また、強風にも折れないしなやかさから、逆境に耐える強さや子孫繁栄の願いも込められています。
- 梅 厳寒の冬を耐え忍び、春一番に美しい花を咲かせることから、忍耐力や開運、繁栄の象徴とされています。その清らかな香りは邪気を払うとも言われ、新年の始まりにふさわしい花とされています。
これらの要素が一つになった門松は、単なる飾りではなく、年神様への敬意と、家族の長寿、成長、繁栄、そして開運を願う深い意味が込められた、大変縁起の良い正月飾りなのです。
その他の代表的な正月飾り
鏡餅:神様へのお供えと福を願う意味
お正月に欠かせない鏡餅は、年神様へのお供え物として飾られます。その名の通り、古来の青銅製の鏡の形を模しており、鏡には神様の魂が宿ると考えられていました。大小二つの餅を重ねるのは、「福が重なる」「一年をめでたく重ねる」といった意味が込められており、円満を象徴しています。また、鏡餅の上に飾られる橙(だいだい)は、「代々(だいだい)家が栄える」という語呂合わせから、子孫繁栄を願う縁起物とされています。鏡餅は、単なるお供え物ではなく、家族の健康や幸福、繁栄を願う大切なシンボルなのです。
羽子板・破魔弓:子供の健やかな成長を願って
お正月飾りの中には、子供の成長を願うものもあります。羽子板は、羽根つきで厄を「はねのける」という意味が込められており、特に女の子の無病息災や健やかな成長を願うお守りとして飾られます。羽根の黒い玉はムクロジという木の種で、漢字で「無患子」と書き、「子が患わない」という意味に通じることからも、縁起の良いものとされてきました。一方、破魔弓は、その名の通り「魔を破る」弓として、男の子の邪気を払い、健康な成長と目標達成を願う意味が込められています。これらはかつて、宮中で行われた厄払いの儀式が起源とされており、現代でも子供たちの未来を託す大切な飾りとして受け継がれています。
正月飾りを飾る時期と期間
正月飾りを飾る時期や片付ける時期には、日本の伝統的な慣習に基づいた意味合いがあります。これらの時期や慣習を知ることで、より丁寧に年神様を迎え、お見送りする日本の美しい文化を実践できます。
飾る時期:いつからいつまでが適切?
正月飾りを飾る時期は、一般的に12月13日の「正月事始め」から準備を始めるとされています。これは、年神様を迎える準備を始める日とされており、昔はこの日から煤払い(すすはらい)などの大掃除も行われていました。
現代では、クリスマスが終わった後の12月26日から28日頃に飾るのが一般的です。ただし、飾ることを避けるべき日もあります。特に、12月29日に飾るのは「二重苦(にじゅうく)」に通じるとされ縁起が悪いとされます。また、31日に飾る「一夜飾り」も、年神様を迎える準備が遅すぎ、誠意に欠けるとされています。これらの日を避けて、遅くとも30日までには飾り終えるようにしましょう。
片付ける時期:松の内と左義長
正月飾りを片付ける時期は「松の内」までとされており、この期間は年神様が滞在していると考えられています。「松の内」の期間は地域によって異なり、関東では1月7日まで、関西では1月15日までが一般的です。
片付けた正月飾りは、ただゴミとして捨てるのではなく、「どんど焼き(左義長)」と呼ばれる行事で燃やします。これは、正月飾りによってお迎えした年神様を炎とともに天にお見送りする意味が込められた、大切な伝統行事です。地域によっては「とんど焼き」や「さいと焼き」などとも呼ばれ、この火にあたると一年を健康に過ごせるとも言われています。近くでどんど焼きが行われない場合は、神社でお焚き上げを受け付けていることもありますので、確認してみましょう。
年神様とは?
年神様(としがみさま)は、新年とともに各家庭に訪れると信じられている日本の神様です。歳神様や歳徳神とも呼ばれ、日本人のお正月行事の根幹をなす非常に重要な存在とされています。祖先の霊や穀物の神様と同一視されることもあり、古くから人々の暮らしと深く結びついてきました。しめ縄や門松、鏡餅といった正月飾りは、すべてこの年神様を迎え入れ、おもてなしするための準備として整えられるものです。
年神様の役割とご利益
年神様は、その年の幸福や豊作をもたらすとされる神様です。具体的には、家族の健康や繁栄、五穀豊穣、商売繁盛など、多岐にわたるご利益があると信じられています。お正月飾りを丁寧に準備し、年神様を心からお迎えすることで、その一年が素晴らしいものになるよう願うのが、日本古来の習わしなのです。
年神様は、古くは農耕社会において、その年の収穫を左右する重要な神として崇められてきました。やがて、ご先祖様が山から降りてきて家族の様子を見守るという祖霊信仰とも結びつき、家を守り、家族の健康や子孫繁栄をもたらす存在として、現在まで大切にされています。
年神様を迎えるためのお正月準備
しめ縄、門松、鏡餅など、私たちが毎年飾るお正月飾りは、すべて年神様を丁重にお迎えするための大切な準備です。
しめ縄は、年神様を迎える清らかな場所を示す結界の役割を果たします。門松は、年神様が降りてくる際の目印であり、宿る依り代(よりしろ)として設置されます。そして、鏡餅は年神様へのお供え物であり、年神様が宿るとされる神聖な食べ物とされています。
これらの飾り一つひとつに、年神様への敬意と、家族の幸せを願う人々の想いが込められているのです。年神様への理解を深めることで、お正月飾りが単なる習慣ではなく、家族の健康や繁栄を願う深い祈りであることを実感できるでしょう。
地域による正月飾りの違い
日本には多様な地域文化があり、正月飾りもその例外ではありません。しめ縄の形や飾り方、門松の種類、さらには正月飾りを飾る期間(松の内)に至るまで、地域によって様々な違いが見られます。これらの地域ごとの特色を知ることは、日本の文化の多様性を理解する上で非常に興味深い点です。
関東と関西の「松の内」の違い
前述の正月飾りを片付ける期間である「松の内」は、地域によって期間が異なります。一般的に、関東地方では1月7日までを松の内としますが、関西地方では1月15日までとされています。これは江戸時代に徳川家康が江戸城への出入りを1月7日までと定めたことに由来するとも言われており、地域ごとの歴史や風習が反映されています。
地方に見られるユニークな正月飾り
日本各地には、その土地ならではのユニークな正月飾りの風習があります。
- 根引き松(関西地方) 関西地方の一部では、門松の代わりに「根引き松」を飾る習慣があります。これは根のついた松を飾ることで、「根付く」「代々続く」といった縁起を担ぎ、家の繁栄を願う意味が込められています。
- 沖縄の正月飾りの習慣 本土とは気候や歴史的背景が異なる沖縄では、門松を飾る習慣が薄い傾向にあります。代わりに、サンゴや琉球石灰岩を飾ったり、ヒヌカン(火の神)にお供え物をしたりするなど、独自の正月行事や信仰が色濃く残っています。
- 餅花(東北地方など) 餅花は、柳の枝などに小さく丸めた餅や米粉で作った団子を飾り付けたもので、東北地方を中心に飾られます。冬の厳しい寒さの中で花が咲かない時期に、五穀豊穣を願って飾られる美しい正月飾りです。
- 繭玉飾り(養蚕地域) かつて養蚕が盛んだった地域では、豊作を願って「繭玉飾り」が作られました。これは蚕の繭に見立てた団子を枝に飾り付けたもので、五穀豊穣とともに養蚕の繁栄を願う意味が込められています。
これらの例からわかるように、正月飾りは単なる装飾ではなく、それぞれの地域の歴史、気候、産業、そして人々の願いが込められた文化の象徴と言えるでしょう。
まとめ:由来を知って、より良い新年を
この記事では、しめ縄や門松をはじめとする正月飾りの由来と意味について詳しく解説してきました。単に「なんとなく飾るもの」としてではなく、それぞれに込められた深い願いや歴史を知ることで、お正月を迎える気持ちが大きく変わったのではないでしょうか。年神様をお迎えし、家族の健康や繁栄を願う日本の美しい伝統文化として、正月飾りを捉え直すきっかけとなれば幸いです。
現代における正月飾りの意義
現代社会において、正月飾りは単なる装飾以上の意味を持っています。忙しい日々の中で、年末年始の準備を通じて家族が協力し、伝統文化に触れる貴重な機会を提供してくれるのです。子供たちに正月飾りの意味を教えることは、日本の文化や歴史を伝える大切な教育の場ともなります。また、季節の移ろいを意識し、自然や神様への感謝の気持ちを育むきっかけにもなるでしょう。正月飾りは、私たちにとって「家族の絆」を深め、「季節感」を尊重し、「文化を継承」していくための大切なツールであり続けています。
伝統を大切にする心で新年を迎えよう
しめ縄が清らかな結界を示し、門松が年神様の依り代となること。そして、鏡餅が神様へのお供えであり、羽子板や破魔弓が子供たちの健やかな成長を願うものであること。これらの由来を知ることで、一つ一つの飾りに込められた人々の想いや祈りを感じ取れるようになったはずです。今年の年末は、ぜひ家族や大切な人と共に正月飾りの意味を語り合いながら、心を込めて新年を迎える準備をしてみてください。由来を知り、伝統を大切にする心で迎えるお正月は、きっとこれまで以上に豊かで感動的なものになるでしょう。
フラワーショップチェリー🍒新鮮な花にこだわる🌹(@flowershopcherry) • Instagram写真と動画
- こんなお悩みありませんか?
- 「費用を抑えて、心温まる葬儀をしたい」
- 「直葬や家族葬について詳しく知りたい」
- 「生前のうちに葬儀の準備をしておきたい」
ライフサポートグループにお任せください。
私たちは、お客様一人ひとりのご希望に寄り添い、納得のいく葬儀のお手伝いをいたします。生前契約サービスもご用意しており、お元気なうちから安心して葬儀の準備を進めることができます。
まずは、お気軽にご相談ください。
経験豊富なスタッフが、お客様のお悩みに丁寧にお答えいたします。
[家族葬もみじ会館] [092-477-0033] [福岡市南区高木1-16-27]
[大橋直葬センター] [もみじ会館内]
[早良直葬センター] [092-600-2632] [福岡市早良区飯倉3-1-26]
株式会社ライフサポートグループ [0120-78-1059]

お見積・