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遺体安置の疑問を解決!ドライアイスの使い方から注意点まで徹底解説

最愛の人との別れは、深い悲しみと同時に、多くの手続きや準備を伴います。特に、葬儀までの期間、ご遺体をどのように安置すれば良いのか、不安に感じている方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、遺体安置に欠かせない「ドライアイス」について、その役割、正しい使い方、注意点などを詳しく解説します。大切な故人を、最後まで尊厳を持って見送るために、ぜひお役立てください。

ドライアイスとは?遺体安置における役割

最愛の家族や友人を亡くされた悲しみの中、故人を安らかに安置したいというお気持ちは、誰しもが抱かれることと思います。葬儀までの限られた時間、ご遺体を衛生的に保つために、ドライアイスは非常に重要な役割を果たします。しかし、「ドライアイスとは具体的に何なのか」「なぜ遺体安置に有効なのか」といった疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。ここでは、ドライアイスの基本的な知識と、遺体安置におけるその大切な役割について、分かりやすくご説明いたします。

ドライアイスの基礎知識(成分、特徴、効果)

ドライアイスの主成分は二酸化炭素(CO2)です。常温では気体である二酸化炭素が、-78.5℃という極低温で固体になったものをドライアイスと呼びます。その最大の特徴は、常温で気化する際に、水分をほとんど含まず、昇華(固体から直接気体になること)することです。この性質により、ドライアイスはご遺体の表面を直接冷やし、細菌の繁殖を遅らせることで、ご遺体の傷みを軽減する効果があります。また、気化する際に発生する二酸化炭素ガスには、ある程度の抗菌・消臭効果も期待できるため、衛生的な環境を保つのに役立ちます。

遺体安置におけるドライアイスの役割

ご遺体は、亡くなられた後、体内の酵素の働きや、外部からの細菌の侵入によって、徐々に変化が始まります。特に夏場など気温が高い時期には、その変化は早く進みます。ドライアイスは、ご遺体の表面温度を低く保つことで、この変化のスピードを遅らせる役割を担います。これにより、葬儀までの間、ご遺体をできる限り良い状態で保つことが可能になり、故人との最後の時間を、より穏やかな気持ちで過ごしていただくための一助となります。また、ドライアイスの気化によって発生する二酸化炭素は、不快な臭いの発生を抑える効果も期待でき、ご自宅などでの安置の際に、周囲への配慮という点でも役立ちます。

ドライアイスの正しい使い方と注意点

ご遺体をドライアイスで安置する際は、その効果を最大限に引き出し、安全を確保するために、いくつかの重要なポイントがあります。ここでは、具体的な安置方法と、取り扱いにおける注意点について詳しく解説します。

ドライアイスの安置方法

まず、ドライアイスは直接ご遺体に触れないように配置することが基本です。ドライアイスの極低温(-78.5℃)は、ご遺体の表面を傷つけたり、凍結させたりする可能性があるためです。一般的には、ご遺体の胸元、足元、頭部など、体の周辺に布やタオルで包んだドライアイスを置きます。これにより、ご遺体全体の温度を均一に、かつ穏やかに下げることができます。

ドライアイスを保管・使用する容器としては、発泡スチロールの箱やクーラーボックスが適しています。これらの素材は断熱性が高く、ドライアイスの冷却効果を持続させるのに役立ちます。ただし、ドライアイスは気化する際に二酸化炭素ガスを発生させるため、容器は絶対に密閉しないでください。密閉すると、内部にガスが充満して容器が破裂する危険性があるほか、冷却効果も低下します。容器の蓋を少し開けておくか、通気孔のあるものを使用するようにしましょう。

使用するドライアイスの量は、ご遺体の大きさ、安置する部屋の温度、季節(特に夏場は多く必要になります)、そして安置期間によって異なります。一般的には、ご遺体1体に対して数キログラムから10キログラム程度が目安とされますが、正確な量は専門の葬儀社に相談することをお勧めします。

ドライアイスは時間とともに気化して量が減っていきます。そのため、定期的にドライアイスの残量を確認し、冷却効果が弱まってきたと感じたら、新しいものと交換する必要があります。

ドライアイスの取り扱い上の注意点

ドライアイスは非常に低温であるため、取り扱いには細心の注意が必要です。誤った取り扱いは、凍傷などの事故につながる可能性があります。

まず、ドライアイスに直接素手で触れることは絶対に避けてください。必ず厚手のゴム手袋や軍手、またはトングなどを使用し、皮膚が直接触れないように細心の注意を払ってください。万が一、皮膚に付着してしまった場合は、すぐに大量の冷水で洗い流し、痛みが続くようであれば速やかに医師の診察を受けてください。

また、ドライアイスは気化する際に大量の二酸化炭素ガスを発生させます。このガスは空気よりも重く、床面付近に滞留しやすい性質があります。そのため、ドライアイスを使用する場所、特にご自宅などで安置する場合は、必ず換気を十分に行ってください。定期的に窓を開けたり、換気扇を回したりして、室内の二酸化炭素濃度が高くなりすぎないように注意が必要です。密閉された空間で換気が不十分な状態が続くと、酸欠状態を引き起こし、大変危険です。

お子様やペットがドライアイスに触れたり、誤って口にしたりしないよう、保管場所には十分注意し、常に目を離さないようにしてください。

使用済みのドライアイスは、自然に気化させて処分するのが最も安全な方法です。密閉容器に入れず、換気の良い場所で、完全に気化するまで放置してください。

ドライアイス以外の遺体保冷方法

ドライアイスは強力な冷却効果を持つため、多くの場面で有効な手段ですが、状況によっては他の保冷方法が適している場合もあります。ご遺体の状態や安置期間、ご自宅の環境などを考慮し、最適な方法を選択することが大切です。ここでは、ドライアイス以外の主な遺体保冷方法についてご紹介します。

氷や保冷剤による方法

古くから行われている方法として、氷や保冷剤を直接、あるいは布などに包んでご遺体の周りに配置する方法があります。これらの方法は、ドライアイスほど強力な冷却効果はありませんが、比較的入手しやすく、取り扱いも容易です。

  • メリット: 入手しやすい、比較的安全に扱える、コストが低い。
  • デメリット: 冷却効果が限定的で、持続時間が短い。溶けた水分による影響(カビや臭いの発生)に注意が必要。特に気温の高い時期や長期間の安置には、十分な効果が得られない場合がある。

氷を使用する場合は、溶けた水分がご遺体に触れないように、ビニールシートやタオルなどでしっかりと包むなどの工夫が必要です。

遺体安置用冷蔵庫(エンバーキットなど)

葬儀社などが所有・レンタルしている遺体安置用の冷蔵庫(エンバーキットなどと呼ばれることもあります)を利用する方法です。これは、ご遺体を一定の温度(通常は4℃前後)に保つことができる専用の設備です。

  • メリット: ご遺体を衛生的に、かつ安定した温度で長期にわたって保冷できる。ドライアイスのように頻繁な交換や、二酸化炭素ガスの換気などの心配がない。
  • デメリット: 導入に費用がかかる(レンタル料など)。設置場所が必要となる場合がある。

ご遺体の状態が安定しない場合や、葬儀まで数日以上かかる場合、特に夏場などでご遺体の傷みが心配な場合には、この方法が最も安心できる選択肢と言えるでしょう。

専門家への相談が最善の選択肢

ここまでドライアイスをはじめとする遺体保冷の方法について解説してきましたが、最も大切なのは、ご遺体の状態やご遺族の状況に合わせた最善の方法を選択することです。ご自身だけで判断せず、専門家である葬儀社に相談することを強くお勧めします。

葬儀社は、ご遺体の状態、季節、安置期間、そしてご遺族のご希望などを総合的に考慮し、最適な保冷方法や具体的な手順について、経験に基づいた的確なアドバイスを提供してくれます。また、ドライアイスの手配や、遺体安置用冷蔵庫のレンタル・設置なども、スムーズに行ってくれるため、ご遺族が心穏やかに故人との最後のお別れに集中できるよう、精神的・肉体的な負担を大きく軽減することができます。

最愛の方との別れは、何よりも辛い経験です。故人を尊厳を持って見送り、心安らかに旅立っていただくために、専門家のサポートを上手に活用してください。

この記事が、ドライアイスを用いた遺体安置の方法や注意点について、皆様の不安を解消する一助となれば幸いです。故人を尊厳を持って見送り、心安らかに旅立っていただくために、専門家である葬儀社と連携し、最善の方法で故人との最後のお別れを迎えられることを願っております。

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