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2025年11月24日
仏具の処分で後悔しないために!正しい方法と注意点【費用・供養・分別】

「実家の仏具、どうすればいいんだろう…」「処分するにも、何から始めればいいのか分からない…」 そうお悩みではありませんか? 仏具の処分は、故人を偲ぶ大切な思いを込めて行うものだからこそ、正しい方法で、後悔のないように進めたいものです。 この記事では、仏具の処分方法について、費用相場、供養の必要性、注意点などを分かりやすく解説します。この記事を読めば、あなたの抱える疑問が解消され、安心して仏具の処分を進めることができるでしょう。
仏具の処分方法にはどんなものがある?
実家の整理や引っ越し、あるいは身内の不幸など、様々な理由で不要になった仏具の処分を検討されていることと思います。いざ処分しようと思っても、「どのように処分すれば良いのか」「供養は必要なのか」など、戸惑うことも多いのではないでしょうか。
仏具は、単なる「モノ」としてではなく、故人を偲び、祈りを捧げるための大切な品です。そのため、処分方法にもいくつか選択肢があり、それぞれにメリット・デメリットが存在します。ご自身の状況や、仏具に対する思い入れなどを考慮し、後悔のない方法を選ぶことが大切です。

ここでは、仏具の主な処分方法を4つご紹介します。それぞれの方法について、概要、メリット、デメリットを分かりやすく解説していきます。
自分で処分する
自治体のごみ収集を利用したり、リサイクルショップに持ち込んだりするなど、ご自身で仏具を処分する方法です。比較的手軽に行える反面、処分できるものとできないものがあったり、供養が必要な品物には注意が必要です。
メリット
- 費用を抑えられる場合が多い
- 自分の都合の良いタイミングで処分できる
デメリット
- 処分できる品目が限られる(金属製のものなど、自治体によっては粗大ごみになる場合がある)
- 供養が必要な仏具(位牌、仏像など)は、そのままごみとして出すわけにはいかない
- 処分に手間や時間がかかる場合がある
お寺に依頼する
地域のお寺に供養を依頼し、処分してもらう方法です。読経供養(閉眼供養)を行ってもらった上で、お寺で永代供養してもらったり、お焚き上げしてもらったりすることが一般的です。仏具に対する感謝の気持ちを込めて、心を込めて供養したいと考える方におすすめの方法です。
メリット
- 故人や仏具への感謝の気持ちを伝えられる
- 供養の専門家であるお坊さんに執り行ってもらえるため安心感がある
- 供養後、お寺で適切に処分・管理してもらえる
デメリット
- 費用がかかる(読経供養料、お焚き上げ料など)
- 事前にお寺と相談・予約が必要
- 菩提寺(お付き合いのあるお寺)がない場合、お寺を探す手間がかかる
お寺に依頼する際は、まずはお電話などで相談し、どのような対応が可能か、費用はいくらかかるかなどを確認しましょう。宗派によっても対応が異なる場合があるので、ご自身の宗派のお寺に相談するのが一般的です。
仏壇店に依頼する
仏壇や仏具を専門に扱う仏壇店に、処分や引き取りを依頼する方法です。仏壇店では、不要になった仏具の回収サービスや、供養(閉眼供養)の代行、引き取り後の適切な処分まで一貫して行ってくれる場合があります。
メリット
- 仏具に関する専門知識が豊富で、適切なアドバイスがもらえる
- 回収から供養、処分まで一任できる場合が多い
- 仏壇とセットで処分したい場合などに便利
デメリット
- 業者によっては費用が高くなる場合がある
- 信頼できる店舗を選ぶ必要がある
仏壇店に依頼する際は、事前に複数の店舗で見積もりを取り、サービス内容と費用を比較検討することをおすすめします。また、供養(閉眼供養)をどのように行うのか、処分はどのように行われるのかなども確認しておくと良いでしょう。
不用品回収業者に依頼する
不用品回収業者に依頼して、仏具を処分してもらう方法です。他の不用品と一緒にまとめて処分してもらえるため、手軽に済ませたい場合に便利な選択肢となります。
メリット
- 仏具以外の不用品もまとめて処分できる
- 依頼すれば、自宅まで回収に来てくれる
- 比較的安価で処分できる場合がある
デメリット
- 供養の専門家ではないため、供養の観点からは不安が残る場合がある
- 悪徳業者に注意が必要(法外な料金を請求されるなど)
- 仏具の種類によっては引き取りを断られる場合がある
不用品回収業者に依頼する際は、必ず事前に見積もりを取り、料金体系を明確に確認しましょう。また、古物商許可証などの許認可を受けているかどうかも確認すると、信頼できる業者かどうかの判断材料になります。供養を重視したい場合は、お寺や仏壇店への依頼を優先的に検討するのが良いでしょう。
処分方法別の費用相場
仏具の処分を検討する上で、費用は重要な要素の一つです。読者が予算を立てやすいように、自分で処分する場合から専門業者に依頼する場合まで、各処分方法にかかる費用の相場を具体的に解説します。
自分で処分する場合の費用
自治体のごみ収集を利用して仏具を処分する場合、基本的には無料または非常に安価です。例えば、小さなお線香立てや花瓶など、一般ごみとして処分できるものは、通常のゴミ袋代のみで済みます。ただし、仏壇や大きな仏像など、粗大ごみとして扱われる場合は、自治体によって粗大ごみ処理券の購入が必要となり、数百円から数千円程度の費用がかかることがあります。お住まいの自治体のウェブサイトなどで、品目ごとの分別方法や料金を確認することが重要です。
| 処分方法 | 目安費用 | 備考 |
|---|---|---|
| 自治体のごみ収集(一般ごみ) | 無料~数百円 | ゴミ袋代など |
| 自治体のごみ収集(粗大ごみ) | 数百円~数千円 | 自治体によって異なる |
お寺に依頼する場合の費用
お寺に仏具の供養やお焚き上げを依頼する場合、一般的には「お布施」として読経料や供養料をお渡しします。この費用は、お寺や地域、依頼する供養の内容によって大きく異なりますが、数千円から数万円が相場とされています。お焚き上げ供養の場合は、仏具の大きさや量によっても変動することがあります。事前に菩提寺や、供養を依頼したいお寺に直接問い合わせ、費用や依頼方法を確認することをおすすめします。
| 処分方法 | 目安費用 | 備考 |
|---|---|---|
| お寺への供養・お焚き上げ | 数千円~数万円 | お布施として、お寺や内容により異なる |
仏壇店に依頼する場合の費用
仏壇店に仏具の引き取りや処分、供養を依頼する場合、費用は店舗やサービス内容によって幅があります。仏具単体の引き取りであれば数千円から、仏壇全体の処分や供養とセットで依頼する場合は、数万円から数十万円になることもあります。特に、位牌や掛け軸など、魂が宿るとされるものについては、別途「閉眼供養(へいがんくよう)」の費用がかかる場合があります。処分したい仏具の種類や量、希望するサービス内容を明確にし、複数の仏壇店から見積もりを取ると比較検討しやすいでしょう。
| 処分方法 | 目安費用 | 備考 |
|---|---|---|
| 仏壇店での引き取り・処分 | 数千円~数十万円 | 仏具の種類、量、仏壇本体の処分有無による |
不用品回収業者に依頼する場合の費用
不用品回収業者に仏具の処分を依頼する場合、料金体系は業者によって様々です。一般的には、トラック一台あたりのパック料金(数千円~数万円)や、単品ごとの回収料金が設定されています。仏具の種類や量によっては、追加料金が発生することもあります。悪徳業者に注意が必要ですが、複数の業者から相見積もりを取り、作業内容や料金体系をしっかり確認することが大切です。特に、供養やお焚き上げに対応している業者かどうかも確認しておくと良いでしょう。
| 処分方法 | 目安費用 | 備考 |
|---|---|---|
| 不用品回収業者への依頼 | 数千円~数万円(パック料金) | 仏具の種類、量、作業内容による |
3. 仏具の供養は必要?
仏具の処分を検討する上で、多くの方が「供養は必要なのか」「魂抜きはどうすればいいのか」といった疑問を抱かれることでしょう。仏具は、単なるモノではなく、故人を偲び、祈りを捧げるための大切な対象です。そのため、処分する際にも、故人への感謝の気持ちや、仏様への敬意を込めて、適切な方法で手放したいと願うのは自然なことです。
仏具の供養の必要性、具体的な供養の方法、そしてそれに伴う費用について、仏教の考え方や実際の例を交えながら分かりやすく解説します。読者の皆さんが安心して仏具を手放せるよう、疑問を解消し、後悔のない選択ができるようサポートします。
供養の必要性
仏具の供養、特に「閉眼供養(へいがんくよう)」や「魂抜き」と呼ばれる儀式は、仏教の教えにおいて、仏様やご先祖様への感謝の気持ちを表す大切な行為とされています。これは、仏具に宿るとされる「魂」や「ご加護」を、お寺や専門家の方にお祓いしていただき、モノとして処分できる状態にするための儀式です。
しかし、供養が必要かどうかは、仏具の種類や、処分する方の考え方によっても異なります。例えば、お位牌や仏像など、ご本尊として祀られてきたものについては、一般的に閉眼供養を行うことが推奨されます。これは、長年ご家庭の信仰の中心であった仏具に対して、感謝の意を込めて丁寧に見送るための儀式とも言えます。
一方で、お線香立てや花瓶、数珠など、日常的に使用していた仏具で、特に「魂が宿る」といった特別な意味合いを持たないものについては、必ずしも閉眼供養が必要とは限りません。処分する方が、故人やご先祖様への感謝の気持ちを十分に伝えられたと感じているのであれば、無理に儀式を行う必要はないという考え方もあります。
大切なのは、ご自身の気持ちの整理と、故人への感謝の念をどのように表したいか、という点です。供養を行うことで心が安らぐのであれば、それは非常に意義のあることと言えるでしょう。
閉眼供養とは
「閉眼供養(へいがんくよう)」は、仏壇や位牌、仏像などの仏具に宿るとされる魂を抜くための儀式です。一般的には「魂抜き」とも呼ばれます。この儀式を行うことで、仏具は「祈りの対象」から「モノ」へと変わり、処分や譲渡などが可能になるとされています。
閉眼供養の目的は、長年ご家庭の信仰の中心として、あるいは故人を偲ぶ拠り所として大切にされてきた仏具に対して、感謝の気持ちを込めて、その役目を終えてもらうことにあります。仏様やご先祖様のご加護に感謝し、仏具を清めてから手放すことで、残されたご家族の心の区切りをつけるという意味合いも含まれます。
儀式は、一般的に菩提寺(檀家となっているお寺)や、仏壇・仏具店に依頼して行われます。お寺に依頼する場合、読経の後、僧侶が仏具に対して魂抜きの祈祷を行います。読経の時間は宗派やお寺によって異なりますが、30分から1時間程度が一般的です。
自宅で儀式を行う場合は、お寺から僧侶を招くか、ご自身でできる範囲の感謝の儀式を行うことになります。お寺に依頼する際は、事前に予約を取り、儀式の内容や所要時間、そしてお布施について確認しておくとスムーズです。また、依頼する仏具の種類や数によって、儀式の内容が多少異なる場合もあります。
供養にかかる費用
仏具の供養、特に閉眼供養やお焚き上げを依頼する際にかかる費用は、一般的に「お布施」という形で支払われます。このお布施の金額は、地域や依頼するお寺、仏壇店、そして供養の内容(閉眼供養のみか、お焚き上げも含むかなど)によって大きく異なります。
明確な金額の決まりはありませんが、目安としては、閉眼供養のみであれば1万円から3万円程度、これにお焚き上げが含まれる場合は、さらに数千円から1万円程度が加算されることが多いようです。ただし、これはあくまで一般的な目安であり、お寺によっては、仏具の大きさや数によって金額が変動する場合もあります。
例えば、位牌一つであれば1万円〜2万円程度、仏壇一式となると数万円以上かかることもあります。また、お焚き上げを依頼する際には、燃やすための薪代や作業費などが含まれる場合もあります。
費用を抑えたい場合は、まず菩提寺に相談してみるのが良いでしょう。檀家になっている場合は、比較的安価で対応してもらえることがあります。また、仏壇店や不用品回収業者の中にも、供養の儀式を行ってくれるサービスを提供しているところがあります。これらの業者に依頼する場合も、事前に見積もりを取り、サービス内容と費用をしっかり確認することが重要です。
供養は、故人への感謝の気持ちを表す大切な儀式ですが、費用面で負担が大きすぎると、かえって心が晴れないこともあります。ご自身の状況に合わせて、無理のない範囲で、最も気持ちが安らぐ方法を選ぶことが大切です。
自治体での処分方法
ここまでのセクションでは、仏具の様々な処分方法とおおよその費用、そして供養の必要性について解説してきました。しかし、ご自身で仏具を処分する場合、自治体のルールに従う必要があります。仏具は素材や形状が多岐にわたるため、通常の家庭ごみとは異なる分別が必要になるケースも少なくありません。
このセクションでは、自治体で仏具を処分する際の具体的な分別方法と、処分する際に注意すべき点について詳しく解説します。これらの情報を参考に、スムーズかつ適切な方法で仏具を処分しましょう。
分別方法
自治体での仏具の分別は、主に素材によって異なります。お住まいの自治体のゴミ分別ルールを確認することが最も重要ですが、一般的な素材別の分別方法を以下に示します。
- 金属製のもの(香炉、燭台、花立など): 多くの自治体では「燃えないごみ」または「金属ごみ」として扱われます。自治体によっては、素材ごとにさらに細かく分別が必要な場合もあります。金属部分が取り外し可能な場合は、本体と分けて処分する必要があるか確認しましょう。
- 木製のもの(位牌、経机、木魚など): 基本的には「燃えるごみ」に分類されます。ただし、位牌のように魂が宿るとされるものや、特殊な加工がされているものは、自治体によっては「燃えないごみ」や「粗大ごみ」に分類されることがあります。また、位牌の処分については、後述する「供養」が推奨される場合が多いです。
- 陶器製・ガラス製のもの(仏飯器、湯呑、花瓶など): 「燃えないごみ」または「陶器・ガラスごみ」として扱われます。割れ物ですので、袋に入れる際に破損しないよう注意し、必要であれば「割れ物注意」などの表示をしましょう。
- 紙製のもの(お札、お守りなど): 「燃えるごみ」に分類されることが一般的です。ただし、神社やお寺で授与されたもので、特別な処分方法が指定されている場合は、それに従いましょう。
- 布製のもの(座布団、仏壇の敷物など): 「燃えるごみ」に分類されます。
- 位牌や写真、掛け軸: これらは魂が宿ると考えられることが多いため、自治体の分別ルールに従うだけでなく、お寺での供養(閉眼供養)を行ってから処分するのが一般的です。供養せずに「燃えるごみ」や「燃えないごみ」として出すことに抵抗を感じる方も多いでしょう。自治体によっては、これらを「燃えるごみ」または「燃えないごみ」として分別するよう指示がありますが、不安な場合はお寺や仏壇店に相談することをおすすめします。
- 仏壇: 仏壇は大きさや素材によって「粗大ごみ」に分類されることがほとんどです。自治体の粗大ごみ収集の申し込み方法に従い、収集日や料金を確認してください。仏壇の処分も、位牌と同様に閉眼供養を行ってから行うのが一般的です。
お住まいの自治体のホームページやゴミ分別アプリなどで、最新の分別ルールを必ず確認してください。不明な点は、自治体の担当窓口に問い合わせると確実です。
処分する際の注意点
自治体で仏具を処分する際には、いくつか注意しておきたい点があります。これらを守ることで、近隣住民への配慮や、ルール違反を防ぐことができます。
- 金属部分の取り外し: 香炉や燭台などの金属製仏具に、木製やプラスチック製の部品が付属している場合、自治体の分別ルールによっては、それらを分離して処分する必要がある場合があります。必ず確認しましょう。
- 危険物の有無: 仏具の中には、電池式のもの(例:LEDのろうそく)や、火薬を使用したもの(例:線香花火など)が含まれている場合があります。これらは、処分方法が異なる場合があるため、自治体の指示に従って正しく分別・処分してください。
- 大型仏具の扱い: 仏壇や、大きめの木魚、経机などは「粗大ごみ」に該当することが多いです。粗大ごみは、通常のゴミ収集とは異なり、事前の申し込みや収集手数料が必要になります。収集日や料金、申し込み方法を事前に自治体のホームページなどで確認し、計画的に処分を進めましょう。
- 近隣への配慮: 燃えるごみの収集日であっても、異臭を放つものや、不衛生な状態のまま出すことは避けましょう。特に、長期間放置されていたものや、汚れがひどいものは、清掃してから出すように心がけてください。
- ルール違反の回避: 自治体の分別ルールや収集ルールを無視した処分は、近隣住民に迷惑をかけるだけでなく、地域全体の美観を損なうことにもつながります。必ずルールを守って処分しましょう。不明な点は、遠慮なく自治体の担当部署に確認することが大切です。
- 「燃えるごみ」としての処分: 香炉灰や、お線香の燃えカスなどは、完全に消火・冷却してから、紙などに包んで「燃えるごみ」として処分してください。火災の原因となる可能性があるため、生温かいまま、あるいは火種が残ったままゴミ袋に入れないように注意が必要です。
5. 安心して処分できる業者の選び方
仏具の処分を専門業者に依頼する際、信頼できる業者を選ぶことは非常に重要です。悪質な業者に依頼してトラブルに巻き込まれることを防ぐため、ここでは安心して任せられる専門業者の見分け方や、依頼する際に確認すべきポイントを具体的に解説します。読者が後悔しない業者選びをサポートするため、実体験に基づいたアドバイスや、専門家からのコメントを盛り込みます。
信頼できる業者の見分け方
信頼できる仏具処分業者や不用品回収業者を見分けるための具体的なチェックポイントを解説します。許認可の有無や、無料見積もりを謳う業者の注意点なども含めて説明します。
| 確認項目 |
|---|
| 料金体系の明確さ |
| 実績と口コミ |
| 対応の丁寧さ |
| 許認可の有無 |
| 無料見積もり |
| 専門性 |
依頼する際の確認事項
業者に依頼する前に確認すべき事項をリストアップして解説します。スムーズな取引のためのポイントを説明します。
- 見積もり内容の再確認:
- 作業内容、料金、支払い方法などを再度細かく確認しましょう。
- 見積もり書に記載されている品目と、実際に処分する品目が一致しているか確認します。
- 追加料金の有無:
- 作業当日、想定外の追加料金が発生しないか、事前に確認しておきましょう。
- 「階段料金」「搬出困難作業費」など、追加料金が発生する条件を明確にしておきます。
- 作業当日の注意点:
- 作業開始時間、作業完了時間の目安を確認しておきましょう。
- 作業スペースの確保や、近隣への配慮(騒音など)について、業者と事前に打ち合わせをしておきます。
- 貴重品や個人情報が含まれるものが誤って処分されないよう、事前に整理しておきましょう。
- 契約内容の確認:
- 契約書の内容を十分に理解し、不明な点は必ず質問してからサインしましょう。
- クーリングオフ制度の適用についても確認しておくと安心です。
6. 仏具の処分に関するよくある質問(FAQ)
これまで仏具の処分方法や費用、供養について詳しく解説してきましたが、それでも「具体的にはどうすればいいの?」といった疑問が残る方もいらっしゃるかもしれません。ここでは、特に多く寄せられる質問とその回答をQ&A形式でご紹介します。
位牌の処分はどうすればいい?
位牌は、故人の魂が宿るとされる大切なものです。そのため、処分する際には魂抜き(閉眼供養)を行うのが一般的です。
- お寺に依頼する: 位牌を処分したい旨をお寺に相談し、魂抜きの読経供養を依頼します。読経後、位牌はお寺に引き取ってもらうか、自分で処分するかを選べます。費用はお布施としてお寺に納めますが、相場は1万円~5万円程度です。
- 仏壇店に依頼する: 位牌の処分を仏壇店に相談することも可能です。魂抜きから引き取り、処分まで一貫して行ってくれる場合が多いです。費用は店舗によって異なりますが、数千円から数万円程度が目安です。
- 自分で処分する: 魂抜きを自分で行うのは難しいですが、お寺での読経供養を済ませた後であれば、自治体のルールに従って処分できます。ただし、位牌は一般ごみとして扱えない場合もあるため、事前に自治体に確認が必要です。
仏壇ごと処分したい場合は?
仏壇本体と、その中に祀られていた仏具をまとめて処分したい場合は、以下の方法が考えられます。
- 仏壇店に依頼する: 仏壇の購入店や、仏壇・仏具専門の処分業者に相談するのが最も一般的です。仏壇のサイズや材質、処分方法(引き取り、供養、解体・処分など)によって費用は変動しますが、数万円から十数万円程度が相場です。供養(閉眼供養)もセットで行ってくれる場合が多いです。
- 不用品回収業者に依頼する: 仏壇の処分に対応している不用品回収業者に依頼する方法もあります。ただし、仏壇は宗教的な意味合いが強いため、供養をしっかり行ってくれる業者を選ぶことが重要です。料金体系は業者によって大きく異なります。
- 自分で処分する: 仏壇を解体し、部品ごとに自治体のルールに従って分別・処分する方法です。しかし、仏壇は大きくて解体も難しいため、現実的ではありません。また、魂抜きを行わずに処分すると、後々後悔する可能性もあります。
写真や掛け軸などの処分は?
位牌や仏壇以外の遺品、例えば故人の写真、掛け軸、遺影などの処分については、法的に定められた決まりはありません。故人を偲ぶ気持ちを大切にしながら、ご自身の判断で処分を進めることができます。
- 感謝の気持ちを込めて処分: 写真や掛け軸なども、故人との思い出が詰まった品です。感謝の気持ちを込めて、一つ一つ丁寧に扱いましょう。
- お寺に相談: 心配な場合は、お寺に相談して供養をしてもらうことも可能です。お焚き上げ供養など、専門的な方法で対応してくれる場合があります。
- 自治体のルールに従う: 写真や掛け軸を燃えるごみとして処分する場合でも、自治体の分別ルールに従って出してください。大きな掛け軸などは、粗大ごみになる可能性もあります。
- 形見分け: 大切な品であれば、ご家族や親しい方と形見分けをするのも良いでしょう。
処分できない仏具はありますか?
一般的に、ほとんどの仏具は処分可能ですが、以下のようなものには注意が必要です。
- 火災の危険があるもの: 線香やローソクの燃え残り、火災の原因になりうる素材のものは、完全に消火・冷却してから処分するなど、安全に配慮してください。
- 特殊な素材・加工が施されたもの: 金箔が貼られているものや、特殊な金属で作られたものなどは、自治体のごみとして出せない場合があります。専門業者に相談するのが確実です。
- 宗教的・文化的に特別な意味を持つもの: 地域や宗派によっては、特別な意味合いを持つ仏具があり、処分方法に決まりがある場合があります。不明な場合は、菩提寺(檀那寺)に確認することをおすすめします。
これらの仏具を処分する際は、慌てずに、まずは専門家や菩提寺に相談するようにしましょう。
まとめ
ここまで、仏具の処分方法について、様々な選択肢、費用相場、供養の必要性、自治体での分別方法、そして信頼できる業者の選び方まで、詳しく解説してきました。
実家の整理、引っ越し、あるいは身内の不幸など、仏具の処分を検討される理由は様々ですが、いずれの場合も、故人を偲ぶ大切な気持ちを込めて、後悔のないように進めたいものです。筆者自身の経験からも、一つ一つの仏具に込められた思い出を慈しみながら、心を込めて手放すことが、ご自身にとっても、故人への何よりの供養になることを実感しています。
仏具処分のポイントを再確認
- 処分方法の選択: 自分で処分する、お寺に依頼する、仏壇店に依頼する、不用品回収業者に依頼するなど、ご自身の状況や予算、気持ちに合った方法を選びましょう。それぞれの方法にはメリット・デメリットがあります。
- 費用相場: 処分方法によって費用は大きく異なります。事前に複数の業者から見積もりを取り、比較検討することが大切です。
- 供養の必要性: 魂が宿るとされる仏具は、一般的に「閉眼供養(へいがんくよう)」と呼ばれる供養を行ってから処分するのが望ましいとされています。お寺や仏壇店に依頼する場合、供養もセットで対応してくれることが多いです。
- 自治体での処分: 燃えるゴミ、燃えないゴミ、粗大ゴミなど、自治体のルールに従って分別・処分することも可能です。ただし、供養は別途行う必要があります。
- 業者の選び方: 信頼できる業者を選ぶことが、後悔しない処分への鍵となります。実績、口コミ、料金体系などをしっかり確認しましょう。
終活における仏具処分の意義
仏具の処分は、単に不要なものを片付ける作業ではありません。それは、故人との思い出を整理し、感謝の気持ちを伝え、新たな人生への一歩を踏み出すための、大切な「終活」の一部です。ご自身の気持ちに正直になり、心を込めて丁寧に行うことで、きっと穏やかな気持ちで次へと進むことができるはずです。この記事が、皆様の仏具処分の一助となれば幸いです。
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