「終活」という言葉が広く浸透してきました。

「一定の年齢を過ぎたら」「退職を機に」など、ご自身のタイミングで自分の「最期」について考えることがごく当たり前になってきているようです。

そんななか、最期まで自分らしくありたいという思いのもと、生前から自分のお葬式の準備をされる方が増加傾向にあります。

自分らしい終活、そしてお葬式をするには何をすべきかご紹介していますので、ぜひご参照ください。

「終活」とは?

「終活」と聞くとどのようなことを連想されるでしょうか。

就活という言葉に明確な定義はないものの、どうしても「死」につながるものであるため、漠然とマイナスなイメージを持たれてる方もいらっしゃるようです。

しかし、終活は自らの死に向けた準備というよりも、むしろ、今をより良く生きることにつながるものだと考えられます。自分の最期を意識することで、その瞬間まで自分らしく生きること、先を見据えて今何ができるのか前向きに考えることができるためです。

エンディングノートを書く

「終活」とともに浸透し始めたのが「エンディングノート」です。

エンディングノートに書く内容としては、例えば次のようなことがあります。

  • 自分史
  • 家族や友人へのメッセージ
  • 形見分けリスト
  • 介護や葬儀に関する希望
  • 資産や相続について

このようなことをノートに書き出すことで、今の自分を見つめなおすことができます。またいざという時には、あらゆる場面での希望、経済状況を、ノートを通じて家族に伝えられます。すると、親族の負担が軽減される点でもメリットが大きいといえます。

自分らしいお葬式の準備

自分らしい最期を迎えるため、そして家族や友人とも自分らしいお別れをするためにも、お葬式の準備をしておくことをおすすめします。

自分らしいお葬式をどのように準備していくとよいのか、ここでは決めること・準備することについてまとめました。

葬儀の種類を決める

まずは葬儀の種類を決めましょう。そのために必要なことの一つに、宗派を確認することが挙げられます。

葬儀は一般的に、その家で信仰する宗教や宗派の形式に則って行われます。とは言え、信仰に熱心でない場合には自分の家の宗派がわからないケースも少なくありません。あらかじめ宗派を確認しておくと、残された親族も葬儀の準備が進めやすくなります。

一般葬|多くの人に送られたい方

親族だけでなく、知人や友人にも見送られたい場合には、一般葬を行います。最近ではさまざまな葬儀のかたちが選択肢としてありますが、多くの人に見送られる一般葬は、最もスタンダードな形式といえます。会社や学校関係、ご近所の方々など広く参列してもらうとなると、それなりの人数になるため、広めの葬儀場を選択する必要があります。

家族葬|家族・近しい関係者だけに参列者を限定したい方

家族や親族などの身内、ごく一部の親しい友人や知人のみに参列してもらうスタイルです。小規模な葬儀となるケースが多いものの、規模や人数に明確な定義はありません。近親者のみの数人で行う場合もあれば、数十名が参列する場合もあります。故人の近しい人のみが参列するため、アットホームな雰囲気で葬儀が行われるのが、家族葬の魅力です。

自宅葬|自宅でお葬式を執り行いたい方

最期は自分の家で自分らしく、という方におすすめなのが自宅葬です。葬儀会場で執り行われる場合よりも、故人の家ということで自由度の高いお葬式ができます。一般的な会場のような制約もないので、好きなスタイルで好きなものを飾ることも可能です。ただし部屋の広さや、弔問に訪れた人たちの動線には考慮する必要があります。

直葬|葬儀を望まない方・自分のお葬式に誰も呼ばない選択

葬儀をしないで、火葬のみで最期を迎えたい方は、直葬という選択肢もあります。宗教儀式や弔問が不要だという方、しめやかに家族だけで弔ってほしいという方に適したスタイルです。このようにごくシンプルな葬送方法は、時代の変化とともにニーズが高まっています。費用が安く抑えられるのも、メリットとして挙げられます。

葬儀場を決める

お葬式の準備をするときは、葬儀場も決める必要があります。

葬儀場は、斎場やセレモニーホールなどとも呼ばれます。隣接している場合もありますが、火葬場とは異なる施設であることを知っておきましょう。お通夜や告別式を行うのが葬儀場で、火葬してお骨を骨壺に納めるのが火葬場です。

生前契約を結んでおくと、条件に沿った葬儀場を探す手間が省けます。また、あらかじめ契約することで費用が安く抑えられることがあるのもメリットの一つです。

自分のお葬式に来てほしい参列者を決める

自分のお葬式には、誰に参列してほしいでしょうか。

お別れに来てほしい人やその数によって、お葬式の規模、スタイルが変わります。

以前は、たくさんの人に参列してもらうことを前提とした一般葬が主流でしたが、今では家族葬などさまざまな選択肢があります。自分がお別れを言いたい人は誰なのか考えるだけでも、お葬式のスタイルが定まってきます。

お葬式の内容を決める

お葬式の内容というと、会場や参列者だけでなく、飾りたいお花や流したい音楽・映像、棺、棺に入れてほしい物なども挙げられます。特別な希望がなければ事細かに指定する必要はありませんが、自分のお葬式に対する理想像があれば、あらかじめ伝えておきましょう。

親族に直接伝えたりエンディングノートに記したりするほか、希望の内容でお葬式を生前予約する方法もあります。

遺影写真を用意する

葬儀のときは、遺影が必要です。

葬儀を終えた後は、遺影に使用した写真が残された家族の家に飾られることも多いため、できるだけきれいに、かつ自分らしい表情で移った写真を選びたいものです。終活の時点で決めておけば、自分が気に入った写真を遺影とすることができます。

遺影用の写真を、写真スタジオで撮影する方も少なくありません。なかには遺影撮影のプランを提供しているスタジオもあります。プロに依頼することで、より理想的な写真が撮れるでしょう。

お葬式の生前予約|メリット

自分の理想のスタイルが定まっている場合には、お葬式の生前予約をする方法もあります。終活の一環として生前予約をされるケースも少なくありません。生前予約がなぜおすすめなのか、ここでは3つのメリットを取り上げます。

自分らしいお葬式を行える

自分らしいお葬式をするには、生前予約をしておくと安心です。

自分の葬儀で必要なもの・不要なもの、やりたいこと・やりたくないことを明確にしておくと、自分の理想がきちんと反映されたお葬式が実現します。

残された家族が故人を想って葬儀について考えるのも良いですが、故人のためにと考えるが故に、故人にとっては不要なものまで葬儀に取り入れてしまうこともあります。

人生の最期を希望に沿う形で迎えるためには、生前予約が最適です。

葬儀費用が割安になる

生前予約をすることで、葬儀費用が抑えられることがあります。

遺族が急にお葬式を執り行うとなると、葬儀会社に勧められるがままに、「一般的な」葬儀の内容となってしまいます。また突然のことであれば、必要なもの・不要なものの判断が難しいこともあるでしょう。

生前予約しておけば、自分にとって本当に必要なものを厳選しながらお葬式の内容が検討できます。複数社で見積をとって、比較検討することも可能です。また生前予約で割引されるプランを提供している会社へ依頼すれば、お得になるケースもあります。

子どもたちへの負担を減らせる

自分の子どもたちなど、残された家族や親族への負担が減らせるのも大きなメリットです。

葬儀をする際は、短時間で多くのことを決めていかなければなりません。家族を亡くして気落ちしている中、葬儀の手続きを進めていくというのは、心身ともに非常に負担が大きいことです。

生前予約で自分のお葬式について決めておくと、そういった家族への負担が軽減できます。家族も納得のいく形で行えるように、一緒に話し合いながら葬儀の内容を考えるのも良いでしょう。

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終活するなかで、大きな部分を占めるのがお葬式です。

お葬式について考えたことは、エンディングノートに書いておくと良いでしょう。さらに具体的に定まってきたら、お葬式の生前予約をするのも一つの方法です。自分らしいお葬式が実現できるほか、葬儀費用を抑えたり、遺族の負担を軽減したりといったメリットがあります。

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